どんな子供だったか
私は幼稚園の途中から中学1年の終わりまで、学校で一言もしゃべりませんでした。
正確には、友達と一緒にいるときや少数の集まりでは話すことがありました。
しかし、授業中に皆の前で話したり、先生に何か言うということができませんでした。
そういうことを求められる場面、例えば授業で答えを言うように当てられる場面などでは、ただただ黙っていました。
すると学校の先生は、私がそういう子だということを知っているので、「誰か助け舟を出してあげて」などと言って、私が隣の席の子に筆談して代わりに発言してもらうというような、そういうやり取りを毎回していたんです。
中にはスルーする先生もいましたし、対応はいろいろなのですが、基本はこういう代理をしてもらう的なやつでした。